たかたのゆめ

震災からの農業復興のゆめを託した陸前高田限定栽培のお米

陸前高田市ブランド米「たかたのゆめ」誕生まで

陸前高田市ブランド米「たかたのゆめ」は、JT(日本たばこ産業株式会社)が開発・保有していた品種「いわた13号」を、岩手県陸前高田市の復興支援を目的として、同市に寄贈し誕生したオリジナルのブランド米です。

JTと聞くと、一番初めに浮かぶのは会社名にある“たばこ”ではないでしょうか。
実はJTでは、この他にも“医薬事業”や“加工食品事業”など、幅広く事業を展開しています。 その中の一つに、稲など穀物の品種改良に役立つ遺伝子を研究する“アグリ事業”を行う「JT植物イノベーションセンター」という施設があり、この施設ではこれまで数多くの新しい種もみが開発されていたのだそうです。ですが、2003年にJTがアグリ事業から撤退を決定したことで、その種もみは倉庫の中でひっそりと眠りにつくことになりました。

偶然の出会いとJTの決断

そのまま約8年の月日が流れたころ、東日本大震災が発生。JTでは東北への寄附やボランティア活動など懸命な支援をされていました。 その頃、同じように陸前高田市で復興支援活動に携わっていた有限会社ビッグアップル社長の関欣哉氏と、JT植物イノベーションセンターの研究員の方が、東京で開催された復興支援チャリティコンサートで偶然出会います。たかたのゆめ誕生の物語が動き始めた瞬間でした。

互いに熱心な復興支援活動をされていたことから、自然と復興について会話を進めていった2人。そのうち「将来、陸前高田の人たちの財産である第一次産業において、ご支援いただけないですか」と、関氏が相談を持ちかけました。すると「JTはアグリ事業から撤退しているけれど、農産物の新しい品種などの資産が残っています。」との答え。それを聞いた関氏は「これをうまく活用すれば、新しい農作物が陸前高田でできるのでは?」と思ったのだそうです。

ただ、JTとしても何年もかけて投資し作られた品種ということや、ボランティアや寄付ではなく、品種提供を通して復興支援をするというのは前例もなく、決して簡単なことではありませんでしたが、陸前高田市の大きい被害状況とこれからの復興を考え「復興支援の一環として権利も含めて市に寄贈しましょう」と決断されたのでした。

簡単ではなかったスタート

なぜ米を選んだのか。米以外にも野菜の新品種など、他にもいくつか候補がありましたが、単に「もの珍しい」というだけでは商品としても農業としてもうまくいきません。やはり陸前高田の土地で、この気候で作るからおいしいということが大切と考え、そこで選ばれたのが東北地方の気候に適するよう品種改良された「いわた13号」だったのだそうです。 そうして、「いわた13号」を地域限定の米として育てていくことになりました。

ここで問題となったのは「誰が作るのか」という点。県の奨励品種に指定されていない米を栽培する農家はなかなか見つからず、方々の農家にお願いしては断られ続け「作る人がいないのでは、だめかも知れない・・」と半ば諦めながら訪問した農家の方が、「あの人ならひょっとしたら」と知り合いの農家に電話をかけてくれたのだそうです。
その農家が後にこの米の栽培農家第1号となった、金野千尋さんでした。話を聞いた金野さんは、偶然田んぼが空いていたことに加え、“新しい取り組みにも非常に前向き”な方だったので、栽培を快く引き受けてくれてくれたのだそうです。
震災から1年と少しが過ぎた2012年6月上旬。海と山に囲まれた、岩手県陸前高田市米崎にある1.5反歩の田んぼで、陸前高田発の新しいお米「いわた13号」の栽培がやっと始まったのです。
丁寧に田植えをし、7月には葉がぐんと伸びて青々としてきました。そして9月下旬になり、試食用と次年度の種もみ用となる1,124kgの収穫に成功しました。少量の収穫でしたが、陸前高田市の基幹産業である農業の復興という一端を担ったこのお米は、重さ以上に重みのある収穫となりました。

「たかたのゆめ」誕生

そして2012年11月に東京にて、このとき収穫されたお米を使用し「陸前高田米プロジェクトブランド名発表会食味会」が開催されました。
そこで、陸前高田市の戸羽市長より「たかたのゆめ」という名前が正式に発表されました。 全国公募により寄せられていた169案の中から選ばれたもので「被災地からみんなで夢を追いかけ、夢を乗せ、期待を乗せる」という思いを込めた名前として決定したのだそうです。
食味された方々には、粘り気ガありもっちりとした食感とつややかな見た目、味はすっきりとしていながら、印象的な甘みがある、と大好評を博しました。

たくさんの繋がりで生まれた「たかたのゆめ」。これからもずっと、みんなの夢を乗せて、日本中の方に愛されてほしいと思います。

「たかたのゆめ」が買えるお店

  • スーパー マイヤ(仙北店) 岩手県盛岡市西仙北一丁目38-30

  • スーパー マイヤ(竹駒店) 岩手県陸前高田市竹駒町十日市場307

  • スーパー マイヤ(アップルロード店) 岩手県陸前高田市米崎町字道の上67-1

  • 観光物産施設一本松茶屋 岩手県陸前高田市気仙町字土手影138-5

  • 山田屋本店(お米館調布本店) 東京都調布市布田2-1-1

  • 伊藤精米店 東京都中野区沼袋4-26-14

「たかたのゆめ」が食べられる飲食店

「たかたのゆめ」が食べられる宿泊施設

東京・高田馬場で稲刈りやります!

2016年の5月に東京・高田馬場で行った「たかたのゆめ」の田植えイベント。新宿区立戸塚第二小学校のこどもたちの「田んぼの土って初めて触った!」などのにぎやかな声の中、さまざまなゲストとともにとても楽しい時間を過ごしました。
さぁ、田植えをしたら今度は稲刈りです!都内近郊のお住いの方は、ぜひ遊びにきてください。

【日時】平成28年9月10日(土)14:00~(※開始時間は予定です)
【場所】JR高田馬場駅ビッグボックス側 駅前ロータリー広場(新宿区有地)

» 詳しくは「イベント」のページへ


『一般社団法人おにぎり協会』とは、日本が誇る“おにぎり”を文化的背景も含めて国内外に普及させていくことを目的として活動している団体です。
“おにぎり”は、組み合わせや、味付けによって多くのバリエーションができるため、可能性は無限大!しかし海外から見た日本食といえば、寿司や天ぷらなどが定番のイメージとなっており、“おにぎり”の普及はまだまだ世界的には低いというのが現状です。

そのため、2020年に開催される東京オリンピックまでに、日本の「ファーストフード」であり「スローフード」であり「ソウルフード」である“おにぎり”の良さを国内外に発信、普及させ、多くの人々にその味わいを愉しんでもらい、日本の実質的な食文化を理解してもらうべく精力的に活動しています。

その『一般社団法人おにぎり協会』による普及活動の中で、商品・産業・活動などに対して、“おにぎりに適しているか”という基準により選ばれる認定証を発行しており、陸前高田市ブランド米「たかたのゆめ」が、2015年に食材として記念すべき“第1号”の認定をいただきました。

認定証授与式の開催とともに、おにぎり協会プロデュースおにぎり試食会も同時に行われ、一般社団法人おにぎり協会代表 中村祐介様、おにぎり応援大使 "フォーリンデブ" 橋本陽様、おにぎり応援大使 小池精米店三代目 小池理雄様による、たかたのゆめ“おにぎり”レシピがお披露目されました。

「たかたのゆめ」が認定米となった理由の【大粒でしっかり粒感があり、さっぱりと磁味ある味わいで、あらゆる具材と相性がよい。また冷めてからの食感があまり変化せず、冷めてもおいしい】という特性を活かした“おにぎり”に、試食をされた方々は思わず舌鼓を打たれ、美味しい“おにぎり”にみなさん満足そうでした。

↓クリックするとレシピを拡大します↓

  • 牡蠣燻製オイル漬けとクレソンおにぎり

  • 生姜風味の牛肉巻 おにぎり

  • 油揚げと海藻の炊き込み おにぎり